○お魚のウロコを顕微鏡で見てみましょう

2017/02/18

典型的な魚のウロコの模様は5つの部分に分けることができます。
年輪中心部[ X ]の両側[ W ] のやや黒っぽく見える上側は体表面、やや白っぽく見える下側は体内に食い込んでいる 部分となっています。体から外に露出している体表先端部[ V ]には、防御用の尖った針状物質があります。
体内部は、さらに筋目が年輪の延長状になっている年輪両側部[ Y ]と筋目がはしご段状かつ扇状はしご部[ Z ]から成っています。
これらのはしご部[ Z ]には体内にウロコがしっかり食い込んで剥がれないように歯状の突起物が生えています。面白いことは魚の種類によって、これらの突起物の形状がそれぞれ異なっていることです。
ウロコが硬く剥がれにくいタイと、簡単に剥がれるイワシでは、はしご部[ Z ]の上に生えている歯の形状は明らかに違います。